278.マナーアップの問題~前編~ マナーアップの呼びかけが心を蝕む

2015年04月09日

毎日往復で地下鉄を利用していると本当に苦しいなと思うことがある。例えば帰りの地下鉄の人の多さ。空港線は博多駅から天神までの間を通っていれば仕方がないかとあきらめもつくのだが、七隈線の乗り場に降りて行ったときに思い切り人がズラズラと並んでいるのを見たら疲れが倍増してしまう。もちろん利用者が多くなることに対して問題はないはずなのだが、ゆっくり乗って帰りたいこちらとしては何だか幻滅してしまう。

278.マナーアップの問題~前編~ マナーアップの呼びかけが心を蝕むそれ以上に地下鉄に乗っていて辟易してくることがある。それがマナーアップの啓発である。エスカレーターのあちこちに何枚も貼られているポスター、ガンガン流れる放送。こちらだって基本的に月~金と往復で利用しているわけで毎日これを目や耳にすればいい加減にしてくれよという気持ちにもなってしまう。大体バカじゃないのだからしつこいのは勘弁して欲しい。例えば「エスカレーターを走らないで・歩かないで!」というポスターなんかある駅のエスカレーターで上から下までで4枚も貼ってあった。利用者はバカ扱いされている。これだけやらないと効き目がないという考えなのだろう。

マナーアップには自主規制が欠かせない。地下鉄に限らずどの交通機関でも自主規制に任せずクドクドと放送していたりするのを聞いているとイラッとくる。例えばヘッドホンステレオの音漏れ。これなんかは本当に自主規制が必要だが、いつからこんなに言うようになったのか?また地下鉄では高校生と協力し校歌を流してマナーアップのCMを流している。ちなみに地下鉄に乗っている高校生は想像以上にマナーはいい。

心を蝕むというタイトルをつけたがこれはただ疲れが倍増するだけではない。あまりにもマナーアップのことを目や耳で触れてしまうと、こと筆者はそうであるが何の失敗も出来ないというプレッシャーの中で地下鉄に乗車しなければならなくなる。人間はうっかりそして間違いというものがあってこその人間なのだ。だから公共の場で不本意に間違いを起こすこともあるかもしれない。それに対してガンガンマナーアップを推し進めて目や耳で触れるようにしていることにより、間違い一つ起こせないという気持ちで交通機関を利用していたらさすがにストレスになる。また一般市民たちがその間違いに対してものすごい悪いことをしている人間として冷ややかな目で見ていることも問題である。交通機関側はこのような心理的な圧迫が結構長い時間続いているという事実を少し考えた方がいいのかもしれない。

裏を返した場合は注意が出来ないという問題がある。マナー違反に対して注意をすれば現代は逆ギレする時代である。ひどい時にはそれが口論の元となり重大な事件を引き起こす可能性もある。そうならないためにもワンマン運転を出来るだけ減らしてやはり駅員がまさかのために対応するシステムがあった方が良いのではないかと考える。時折地下鉄では巡回指導員というのがいてどうも警察OBのようなのだがキチンとした注意が出来ておらず、態度が悪いことから苦情が出ていることもあるようだ。そのためそういう人ではなく若い人を雇用して近い世代の人間がソフトに注意していくのが筆者の考えではベストなのではと思う。マナーアップもしつこく言われると害なのだ。


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Posted by sansanhiroba at 09:54│Comments(0)メンバーコラム日記
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