餃子における実は結構困った問題

sansanhiroba

2015年04月17日 11:00

中華料理でありながら、こちらすっかり日本の国民食になっている餃子。宇都宮や浜松では名物として論争が起き、市民同士が険悪な感情になるという問題さえおきている。しかし外野から見ているとうまいものを食えればそれでいいのでは?と思うのである。どちらが一番だといって切磋琢磨するのは構わないが小競り合いは見苦しい。

さて、筆者からして困った餃子の問題がある。日本の餃子のほとんどにはニンニクが入っている。そのため女性の前で食べられなかったり、女性には勧められないという問題があるのだ。筆者の家では母がニンニクのにおいが嫌いでニンニクを入れない餃子を作っていた。仕事等で女性と接する機会も増えた昨今では特に食べるものには神経を使う。しかしニンニク入りが当たり前のためか市販の餃子も結構抵抗があったりする。


天神の老舗中華料理店「平和楼」がかつてやっていたランチバイキングで出されていた餃子は我が家の餃子と中身の配分が良く似ていた。当然ニンニクは入っておらず、キャベツベースの中身でキャベツ主体に豚挽き肉やネギなどが入っていた。それを酢醤油で食べるのである。当時は何か懐かしさに浸ってしまう感覚があった。食い盛りの頃は100個作ってもらっても50個は筆者が食べていたぐらいだった。

餃子は焼かれているものが日本では主流になっている。しかしかつては中国人のまかないだったという。ニンニクは酢醤油に入れて(刺身醤油に入れたワサビを溶かすような感じで)食べていたという。ニンニクを入れたのは日本人で、どうやら入れてみたらうまかったということで入れたという。戦後割とすぐ、昭和20年代に入ったものだと思われる。これで食が進むというのと何か中華っぽくなると思ってやられたのだろう。

とにかくうまい餃子はニンニクが入ってない以外だとまず皮がうまくないとダメである。皮がうまくない餃子は大抵中身もまずい。市販のものでも焼いていてすぐにくっついて破れたりするようなものはだいたいまずい。なので皮は比較的厚めの方がいいかもしれない。食べ応えも出てくるし中身とのバランスもとても良いからである。そしてキャベツや白菜など野菜6に対して豚挽き肉が4と言うぐらいのバランスがちょうど良い感じである。ただ時々肉のたっぷり入ったものを食べたい時がある。


筆者は酒を飲まないため餃子にビールという感覚がわからない。酒をのめる人はうらやましいよなと思うことが多々ある。あの快感を味わえないとなるとちょっと寂しい感じがする。しかし現実がそうなので筆者の場合は常に晩飯のお供である。本来は揚げ餃子が好きなのだが、我が家がここ3年ほど揚げ物をしなくなってしまったため食べることがなくなり焼き餃子ばかりである。

ラーメン屋でラーメンと餃子とゴハンで600円なんて時代が懐かしい。そういう所もあるみたいだが、今コレだと1000円ぐらいはするかなと。

渡辺通りのセントラルホテルの中にある中華レストランのランチバイキングで昨年4月に食べたのが外では最後であった。一目を気にせずに1人で黙々と食べたいものである。あぁもうすぐ何か一度は食べられそうだ。待ち遠しい。

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